写真だけ見ると、アジアのリゾートアイランドの港かな?と思ってしまうかもしれません。
青い空の下の青い海。その中へと伸びる白い桟橋。その先にある小島の島影。入江の稜線。
![](https://triton.fishermanjapan.com/wp-content/uploads/2016/03/1-1.jpg)
ここは、バリでもプーケットでもなく、宮城県南三陸町の歌津泊浜。
歌津という地名の由来には、アイヌ語で「白い砂浜がある場所」
を意味する「オタエツ」が語源という説と、
霊峰の田束山から見て東南(卯辰=うたつ)の方角に開けた集落だから
という説の2つがあります。
歌津は水産の場所としてだけでなく、
観光のデスティネーションとしても魅力的な場所です。
![](https://triton.fishermanjapan.com/wp-content/uploads/2016/03/2-1.jpg)
だから地元の若い漁師、
「なおさん」という呼び名で知られる髙橋直哉は、
自分の船「金比羅丸」を使って子どもも大人も楽しめるブルーツーリズムを始めました。
釣り道具を自分で用意しなくても、
アナゴやタコから幻の高級魚ホシガレイまで
様々な魚を釣れる「手ぶらでフィッシング」。
ホタテ漁やわかめの収穫を実際に体験できる「漁師体験」。
釣った魚は、町内の民宿や飲食店で調理してもらうこともできます。
![](https://triton.fishermanjapan.com/wp-content/uploads/2016/03/3-1.jpg)
TRITON UTATSUは、
すでに歌津の観光の顔にもなった髙橋直哉がつくったTRITON BASEです。
木の温もりを感じさせるシンプルなこのベースは加工場兼事務所で、
漁師の伝統的な作業場である「番屋」としての機能も持っています。
天井から下がったユニークな電球や船の舵輪の装飾、
戸を開け放てば海を一望できる楽しい縁側も彼のこだわりです。
![](https://triton.fishermanjapan.com/wp-content/uploads/2016/03/4-1.jpg)
歌津のベストシーズンは何といっても夏。
すぐ隣には遠浅で穏やかな長須賀海水浴場があり、
日本全国、そして海外から集まったボランティアが海中の瓦礫の撤去や整備などに汗を流し、
その一部を見事復活させました。
歌津の海は水遊びをするだけでも楽しく、
近くには2億年前の化石がたくさん眠っている山もあります。
![](https://triton.fishermanjapan.com/wp-content/uploads/2016/03/5.jpg)
ただ海が綺麗な場所は世界中に数限りなくあるでしょう。
でも、ここは未来を見つめる漁師と一緒に船に乗り、
海をからだ全体で体験し、
海の恵みをその場で味わい、
本当の意味で海と一つになれる場所。
これも、水産業の新しい可能性の一つなのです。
![](https://triton.fishermanjapan.com/wp-content/uploads/2016/03/7.jpg)